低音料理研究所

試行錯誤のレシピブログ。料理・お菓子作り、徹底解説。

【ヨーグルトで漬け込み】本格タンドリーチキンの作り方<簡単レシピ>

どうも。

今回はタンドリーチキンを作りました。

 

 

タンドリーチキンとは、ヨーグルト・スパイスに漬け込んだ鶏肉を焼いた料理。

インド発祥で、料理名はタンドールという窯で作ることに由来しています。

 

ですがもちろん窯で作る必要はなく、自宅で調理可能です。

 

今回は美味ながら簡単に作れるレシピを執筆いたしました。

ヨーグルトの水切り不要で、スパイスもカレー粉でOK。

 

そして調理の「技」をご紹介します。

 

ヨーグルトへの漬け込みだけでは不十分な、鶏肉を柔らかくする方法。

味のバランスを追求した、マリネ液の配合。

外はこんがり、中は柔らかく仕上げる焼き方。

 

ぜひお試しください。

 

 

【分量(2人分)】

鶏もも肉 250g

水 200cc

塩 10g

砂糖 10g

 

プレーンヨーグルト 50g

鶏がらスープの素 小さじ1/4

すりおろしにんにく 小さじ1/4

すりおろししょうが 小さじ1/4

ケチャップ 小さじ1/2

はちみつ 小さじ1/2

カレー粉 5g

あらびきブラックペッパー 適量

 

バター 5g

 

 

1 鶏もも肉250gを、一口大に切る。

 

<ポイント>

一口大のサイズは、約4cm四方が目安。

やや大きめに切った方が、焼くときに肉汁が逃げにくいです。

 

熱の通りが均一になるよう、肉のサイズをそろえるように切ってください。

あらかじめ、切り身の鶏もも肉を買うのも手です。

 

 

2 ボウルに水200cc、塩10g、砂糖10gを入れ、スプーンなどでかき混ぜる。塩と砂糖が水に溶けたら、鶏もも肉250gを入れ、4~8時間ほど浸ける。

 

<ポイント>

この工程はブライニングと呼ばれるもので、食材を柔らかくします。

 

塩が肉のタンパク質を分解し、肉に水分を吸収させます。

そして砂糖が、その水分を留めるという保水性の役割を果たします。

 

これにより、パサつきにくいジューシーな仕上がりになるのです。

 

ヨーグルトのみに漬け込んでみたこともありますが、圧倒的にブライニングの方が柔らかくなります

 

漬け込み時間の目安は、肉の大きさにもよりますが今回は4~8時間

それ以上漬け込むと、しょっぱくなってしまいます。

 

 

3 2の鶏もも肉をざるにあけ、水気を切る。

 

 

4 別のボウルにプレーンヨーグルト50g、鶏がらスープの素小さじ1/4、すりおろしにんにく小さじ1/4、すりおろししょうが小さじ1/4、ケチャップ小さじ1/2、はちみつ小さじ1/2、カレー粉5g、あらびきブラックペッパー適量を入れ、スプーンなどで混ぜる。

 

<ポイント>

各食材の役割・目的は、以下の通りです:

 

・カレー粉

いわずもがなカレー味にするためですが、利便性・汎用性の高さがポイント。

一つ一つのスパイスを混ぜ合わせるパターンだと、味の調整はしやすいのですが…

 

その調整にかなりの労力がかかったり、変にどれかのスパイスが余ったりします。

その反面カレー粉であれば、調整も不要ですし、ほかの料理にも使えます

 

もちろん、実用性ではなくスパイスの味にこだわる方は、自分好みにブレンドした方がよいでしょう。

 

私も時間があればスパイスの配合からやってみたいと思いますが、良いカレー粉を見つけたので今はそれを使っています。

あとでご紹介するので、よろしければ試してみてください。

 

・プレーンヨーグルト

まろやかなコクを追加。本レシピでは水切り不要です。

水切りせずとも、特に問題はありませんでした。

 

・にんにく、しょうが

香りづけ。チューブのもので十分です。

もちろん、生のすりおろしでも問題ありません。

 

ただすりおろしの場合、にんにくは小さじ1/8程度が良いと思います。

においが少し強くなるためです。

 

・鶏がらスープの素

旨味を追加。味の物足りなさを補うため、入れています。

 

・ケチャップ、はちみつ

甘みとコクを追加。砂糖では出せない旨味を足します。

 

・ブラックペッパー

味にパンチを出すため使用。

気持ち多めに入れた方が、しっかりとした味付けになります。

 

 

5 4のマリネ液に3の鶏もも肉を入れ、8時間以上漬け込む。

 

<ポイント>

マリネ液に漬け込むことで、味をしっかり浸透させます。

鶏もも肉を入れるときは、味をなじませるように手で揉み込んでください

 

 

6 フライパンにバター5gを入れ、弱火で溶かす。火を止め、皮目を下にして4の鶏もも肉をフライパンに並べる。

 

<ポイント>

鶏もも肉は、焼く20分前には冷蔵庫から出しておいてください

室温に戻して置き、火の通りをよくするためです。

 

 

7 再び弱火にかけ、4~5分焼く。皮目から焼き、皮目にこんがりと焼き色がついたものから、ひっくり返して身を焼く。

 

<ポイント>

①皮目を下にして焼き始める理由は、以下の通りです:

・皮から余分な脂が出て、香ばしく焼き上がる。

・溶けた身の脂や肉汁を皮が受け止めることで、ジューシーでコクのある仕上がりになる。

・皮をフライパンに密着させて焼くことで、皮の焼き縮みを抑える。それにより、均一に熱が通りやすくなる

 

②火加減は、個人的には弱火の方がよいです。

中火で一気に焼く方が、柔らかく仕上がるかなと思ったのですが…

 

実際やってみると、確かに表面は短時間で焼き上がるのですが、中はあまり熱が入りません

 

よって中火の場合、後で行う蒸し焼きの時間を長めにする必要があります。

しかしそうすると熱が必要以上に入ってしまい、肉が固くなったり、香ばしさが損なわれやすいのです。

 

ですので表面を弱火でじっくり焼き上げ、少し蒸し焼きで、中まで熱を通すのがよいと感じました。

 

③肉をひっくり返すタイミングの目安は、皮目を7~8割ほど焼いた後

一気にすべてひっくり返すよりかは、1個ずつ焼き具合を見てからやる方がよいと思います。

 

肉の大きさや、フライパン内の肉の位置によって、火の通り方が多少変わってくるので。

 

8 蓋をして、とろ火に変える。そして2分ほど、蒸し焼きにする。

 

<ポイント>

蒸し焼きにすることで、中まで十分に熱を通します。

その際、火加減はとろ火で。

 

火が強いと熱が通り過ぎてしまい、肉が固くなってしまいます。

 

 

9 火を止め、1分ほど放置したら完成

 

<ポイント>

これも、ゆるやかに熱を通すための工程です。

 

火を止めてから放置しすぎると冷めてしまうので、すぐに食べる場合、放置時間は1分以内がいいでしょう。

 

 

まとめ

 

以上です。いかがでしたでしょうか。

このタンドリーチキン、簡単ながら大変美味です。

 

外はパリっと香ばしく、中は柔らかくジューシー。

じっくりと漬け込まれた、ヨーグルトのまろやかな旨味。

そして食欲をかき立てる、カレー・にんにく・生姜の香り。

 

ぜひ作ってみてください。

ここまでお読みいただき、どうもありがとうございました。

 

最後に、本レシピに関するおすすめ商品をご紹介しておきます。


今後も皆様に有益な情報を提供して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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計量することで、毎度一定の味に仕上げることが可能。

 

細かい調整も可能になるので、料理研究がはかどります。

 

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いつも私が使っているカレー粉。

辛み・塩分・油脂なし、グルテンフリーで脂質・糖質控えめ。

 

つまりクセがなく、健康的なカレー粉なのです。

だからといって味が薄いわけではなく、香り豊かな味わいが楽しめます。

 

使いやすいので、ぜひ試してみてください。