どうも、RABBIと申します。
今回はモンブランを作りました。
モンブランと言えば、秋の定番スイーツですね。
お店によって見た目やパーツの組み合わせが様々で、案外個性が出るというところも魅力の1つ。
というわけで、私も作ってみました。
ラムとバニラ香る、絶品モンブランを。
詳細はこれから解説。
それでは、いきます。
【分量(3個分)】
<ダックワーズ>
卵白 30g
グラニュー糖 15g
アーモンドプードル(皮付) 15g
アーモンドプードル(皮無) 15g
粉糖 15g
粉糖 3g
<マロンクリーム>
マロンペースト 180g
バター(無塩) 18g
バニラエッセンス 15cc
水 15cc
グラニュー糖 7.5g
<クレームシャンティ・オ・ラム>
生クリーム 75cc
グラニュー糖 7.5g
粉ゼラチン 1.5g
ラム酒 15cc
<トッピング(?)>
栗の渋皮煮 3個
1. まずはダックワーズ。卵白30gを、ハンドミキサーで泡立てる。
<ポイント>
➀卵白はあらかじめボウルに入れ、そのボウルごと冷蔵庫で冷やしておくとよし。
冷えている方が、泡立ちやすくなるので。
②卵白はしっかり泡立てます。
ゆるいと後で絞れなくなるため。
目安は八分立てくらい。
2. 皮付アーモンドプードル15g、皮無アーモンドプードル15g、粉糖15gをふるう。そして1.のメレンゲに加え、ゴムベラで底からすくうように混ぜる。
<ポイント>
➀アーモンドプードルは、皮付のものを使うと美味しくできます。
アーモンドの風味が、より高まるので。
ただし皮付のものだけだと、ザラザラした食感になってしまいます。
舌触りが悪くなるので、皮付と皮無、半々で作るのがよいかと。
②アーモンドプードルの代わりに、ヘーゼルナッツパウダーを使ってみたこともあります。
美味しかったのですが、ヘーゼルナッツは風味がやや独特。
なので、好き嫌いがわかれるかもしれません。
それに値段が高いので、無難さとコスパを考えれば、アーンドプードルの方がよいと思います。
3. 2.を絞り袋に入れ、クッキングシートを敷いた天板の上に絞り出す。
<ポイント>
絞るサイズは、直径5~6cmが目安です。
動画では直径7cmのセルクルを置き、それより一回り小さくなるように絞っています。
4. 3.の表面に、粉糖3gをふるってかける。そして200度に予熱したオーブンに入れ、190度で25分焼く。
<ポイント>
粉糖をふりかけるのは、サクっとした食感を出すため。
粉糖が溶けると結晶化し、表面に膜が張られます。
この膜が、サクサク感になるのです。
5. 次はマロンクリーム。常温に戻したバター18gをポマード状にし、マロンペースト180gを加える。そして、ゴムベラで練り混ぜる。
<ポイント>
➀マロンペーストとバターの比率は、10:1くらいが良いです。
他のレシピだともう少しバターを使っていることが多いようですが、これ以上バターを増やすと重たくなりました。
ただバターを全く入れなかったら入れなかったで、コクが物足りません。
やはりこれくらいの配合がよろしいかと。
②このマロンクリームには、生クリームは使いません。
それは、なるべくマロンペーストの色味を崩さず、栗の味を邪魔させないため。
まず色味について。
生クリームのような白いものを入れると、当然ですがクリームの色は薄まります。
ただ私は、濃い茶色の方が美味しそうに見えて好きなのです。
本当に好みの問題にすぎませんがね。
そして栗の味について。
生クリームを使うと、ミルキーでマイルドなコクが出ます。
それはそれで美味しいのですが、その分栗の風味が薄まることに。
できるだけ栗の味はナチュラルに残したいので、生クリームは不採用にしました。
③栗の素材は、マロンペーストのみを使用。
他の素材としては、マロンピューレやマロンクリームが挙げられます。
しかしまず、マロンピューレは「栗感」が感じられませんでした。
マロンピューレは、蒸した栗をそのままピューレ状にしたもの。
味付けは一切行われていないのですが、風味が栗っぽくありませんでした…
また、マロンピューレは色が薄いです。
なので使っても、濃い茶色に仕上がりません。
そしてマロンクリームは、とにかく甘すぎます。
流動性が高くて柔らかいので、その点では使いやすくていいのですが…
一応、
・マロンクリーム + マロンピューレ
・マロンペースト + マロンピューレ
・マロンクリーム + マロンペースト
といった組み合わせでも試してみました。
甘さが調整できるのではないかと思って。
ですが結局、どれもしっくりこなかったですね。
それにあれこれ買って調整するくらいなら、マロンペーストだけで作った方が手っ取り早いです。
材料も無駄に余らなくて済みますし。
なので使う栗素材は、マロンペースト1つのみ。
6. フライパンにグラニュー糖7.5g、水15cc、バニラエッセンス15ccを入れ、弱火にかける。そしてグラニュー糖が溶け、沸騰するまで加熱する。
<ポイント>
➀これらは水分として加えるものです。
マロンペーストとバターだけでは、固すぎて絞れません。
②バニラエッセンスを入れるのは、香りづけのため。
元々マロンペーストには、バニラ香料が添加されています。
ですがバニラエッセンスを足すことで、バニラの風味がより高まるのです。
ただバニラエッセンスは、アルコール臭が強い。
なので基本的にたくさん入れるものではないのですが、火を通せば大丈夫。
アルコール臭は加熱することである程度抑えられるので。
加熱すると香りも少し飛んでしまいますが、むしろ少し飛ばすくらいの方がよいかと。
あまりバニラの主張が強いと、栗の味が隠れてしまいますから。
7. 6.が冷めたら、5.に加えて混ぜる。
<ポイント>
加えるのは、必ず冷ましてからにしてください。
熱々の状態で加えると、マロンクリームのバターが溶けてしまいます。
8. 最後はクレームシャンティ・オ・ラム。ラム酒15ccに粉ゼラチン1.5gを加え、ふやかしておく。
9. 生クリーム75ccを、ある程度泡立てる。そしてグラニュー糖7.5gを加え、さらに泡立てる。
<ポイント>
生クリームはあらかじめボウルごと冷やしておくと、泡立ちやすくなります。
(適温は5~8℃)
10. 8.のゼラチンを、レンジで溶かす。そして冷めたら、9.に加えて混ぜる。
<ポイント>
➀ゼラチンを入れるのは、保形成を高めるため。
フォークを入れても、崩れにくくなります。
②ラム酒を生クリームに入れるのは、栗の味を邪魔させないため。
一般的にラムは、マロンクリームの方に加えることが多いです。
しかしラム(特にダークラム)は風味が強いので、マロンクリームに加えると、栗の味とぶつかりがち。
なので、ラムは生クリームの方へ入れることに。
また、こうすることでラムとバニラ、2種類の風味が味わえます。
③使うリキュールは、個人的にはやはりラムの方が好きです。
他にコニャックやキルシュを使ってみたこともありますが、
・コニャック → パンチに欠ける
・キルシュ → 甘ったるくなる
と感じたので、不採用。
しかしラムならば、味にほどよい深みをもたらしつつ、甘味のくどさを打ち消してくれます。
11. 4.のダックワーズの上に、栗の渋皮煮を1個ずつのせる。
<ポイント>
最初は何ものせていなかったのですが、それだと何か物寂しい。
少しでも歯ごたえがあった方が、口の中がにぎやかになって充足感が得られます。
ちなみに渋皮煮ではなく、マロングラッセを使ってみたこともありました。
ですが甘すぎたので、こちらも不採用。
12. 10.のクレームシャンティを絞り袋に入れ、11.の上に絞り出す。そして適宜、パレットナイフで形を整える。
13. 7.のマロンクリームを絞り袋に入れる。そして12.の上に、ドーム状になるように絞り出す。
まとめ
以上です。いかがでしたでしょうか。
ダックワーズの、外はサクッと中はほろっとした食感に、優しい甘味を引き立てるアーモンドの味わい。
クレームシャンティの、マイルドなコクとソフトな口当たりに、ほのかに香るラムのリッチなテイスト。
そしてマロンクリームの、華やかなバニラの匂いで包み込んだ、栗の品格漂う旨味。
一見個性が渋滞しそうな風味のバラエティですが、互いの味を決して妨げることなく調和しています。
それでいながら主役として際立つ、栗の味。
見事な一体感です。
また、クレームシャンティの中に詰められた、栗の渋皮煮。
素朴ながらも噛みしめるほどその自然な深みが増し、口の中でゆっくりと溶けてゆく―
クリームの柔らかさが目立ちがちなモンブランに、食感の輪郭を与えてくれる大切な存在です。
それに渋皮煮自体甘さが控えめなので、周りのパーツと共に食せば、なお甘ったるさがなくなります。
そんな絶妙なバランスの絶品モンブラン、興味をもたれた方はぜひご挑戦を。
ここまでお読みいただき、どうもありがとうございました。
最後に、今回のレシピで使う材料を1つご紹介しておきます。
以下からご購入いただけると、少しでも研究費となるので大変助かります。
今後も皆様に有益な情報をご報告して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、お疲れさまでした。
<マロンペースト>
[楽天]
|
言わずと知れた、サバトンのマロンペースト。
ほのかにバニラ香る、ほどよい甘味と栗の旨味が特徴です。
お値段は高いですが、これを使えば間違いなし。
1kgもいらんという方は、240gのものをどうぞ。
[Amazon]
<ラム>
[楽天]
|
[Amazon]
マイヤーズのダークラム。
芳醇ながらもクセがなく、少し使うだけで一味変わります。
200ml入りで、使いやすいのもよし。
ラムは他のお菓子作りでも使えるので、余って処分に困ることもないかと。
以上。